家の外にある蛇口から水が止まらない、冬の朝に水が出なくて困った。
外水栓(散水栓)のトラブルは、ある日突然やってくることがあります。
外水栓は、洗車や庭仕事などでよく使う一方、屋外にあるため劣化や故障に気づきにくい設備です。そのまま放置すると、水道料金が高くなったり、配管の破裂につながったりすることもあります。
この記事では、札幌で年間10,000件以上の水まわり修理に対応しているクリアリンクが、外水栓(散水栓)でよくあるトラブルと原因、自分でできる応急処置、業者に依頼する目安や費用相場、再発を防ぐポイントまで、まとめて解説します。
よくある外水栓(散水栓)の故障パターン
外水栓のトラブルは、大きく次の三つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 水漏れ
- 凍結
- 破損
それぞれの症状と主な原因を見ていきましょう。
水漏れ
外水栓のトラブルで一番多いのが水漏れです。
よくある症状
- 蛇口の先から水がポタポタ落ちる
- 蛇口を閉めても水が完全に止まらない
- 外水栓のまわりの地面がいつも湿っている
主な原因
- パッキンの劣化
- ナットの緩み
- 凍結による細かなひび割れ
軽い水漏れでも、放置すると水道代がじわじわ増えたり、地中で腐食が進んだりすることがあります。
凍結
北海道のような寒冷地で特に多いのが凍結です。
よくある症状
- 冬の朝、水がまったく出ない
- ハンドルが固くて回らない
- 春になってから水漏れに気付く
主な原因
- 水抜き忘れ
- 保温材がない、または不足している
- 氷点下の時間帯が長く続いた
配管の中で水が凍ると膨張し、内部で細かなひび割れや破裂を起こすことがあります。
凍っている間は症状が出なくても、暖かくなってから一気に漏水するケースも多いです。
破損
外からの力や長年の使用による破損も、外水栓では珍しくありません。
よくある症状
- 蛇口がぐらつく
- ハンドルが外れる
- 金属部分が曲がっている、割れている
主な原因
- 経年劣化
- 車のバンパーなどの接触
- 落雪や除雪時の衝撃
破損が疑われる場合は、見た目以上に内部にもダメージがあることが多く、交換前提で考えた方が安心です。
自分でできる応急処置とDIYの範囲
外水栓のトラブルの中には、自分で対応できるものもあります。
一方で、無理に作業をして悪化させてしまう事例も少なくありません。
ここでは、DIYで対応しやすい内容と、そのときの注意点を整理します。
用意しておくと便利な道具
- モンキーレンチ
- ドライバー
- 交換用パッキン
- 防水テープ
- タオル・雑巾
作業前には必ず元栓(止水栓)を閉めて、水が出ない状態にしてから始めてください。
パッキン交換による軽度な水漏れの対処
軽い水漏れであれば、パッキン交換で改善することがあります。
大まかな流れ
- 元栓を閉める
- 蛇口のハンドル部分を外す
- 中のパッキンを取り出して状態を確認する
- 同じサイズの新しいパッキンと交換する
- 再度組み立てて、水を出しながら漏れがないか確認する
注意点
- パッキンのサイズが合っていないと、かえって漏れがひどくなることがあります
- 力任せに締めすぎると、金属部分やネジ山を傷めてしまうことがあります
凍結時の一時的な解凍
凍結が原因で水が出ない場合は、ゆっくり解凍してあげると復旧することがあります。
基本的な方法
- 室内側にある配管部分や、外水栓のまわりにタオルを巻く
- 40度前後のぬるま湯を、少しずつ時間をかけてかける
- ドライヤーの温風を当てて、少しずつ温める
注意点
- 熱湯をかけると、急激な温度差で配管が割れることがあります
- すでに内部で破裂している場合、解凍後に一気に水があふれることがあります
心配なときや、解凍後に水漏れが始まった場合は、すぐに業者に相談した方が安全です。
DIYと業者対応の線引き
| 修理内容 | DIYの可否 | 難易度 | ポイント |
| パッキン交換 | 可能 | 低め | サイズ確認と締めすぎ注意 |
| 凍結時の解凍 | 条件付き | 中 | 熱湯は避ける、様子を見ながら |
| 配管からの水漏れ・破裂 | 不可 | 高い | 必ず専門業者へ相談 |
「少し不安がある」「うまくいかない」と感じた時点で、無理を続けないことが大事です。
業者に頼むべきケースと修理・交換費用の目安
次のような症状がある場合は、早めに専門業者に相談した方が良い状態です。
- 蛇口をひねってもまったく水が出ない
- 地面から水が染み出している
- 蛇口や配管がぐらつく、明らかに曲がっている
- DIYを試したが改善しない
おおよその費用の目安
- 蛇口の水漏れ修理 5,000〜12,000円前後
- 凍結解氷・点検 8,000〜18,000円前後
- 外水栓本体の交換 15,000〜35,000円前後
- 地中配管の修理 3万円〜(規模により大きく変動)
札幌のような寒冷地では、凍結関連の作業が加わることも多いため、事前に見積もりを取っておくと安心です。
外水栓のトラブルを防ぐための予防策
一度トラブルが起きた外水栓は、何もしないと再発しやすい傾向があります。特に凍結と劣化は、日頃の予防と点検でかなり防ぐことができます。
凍結を防ぐためにできること
- 外水栓カバーや保温材を巻いておく
- 氷点下が続く前に、止水栓を閉めて水抜きをしておく
- どうしても水を止められない場合は、ごく少量だけ水を出し続けて凍結を防ぐ(節水には注意)
ほんの少しの手間ですが、やるかやらないかで凍結率が大きく変わります。
劣化・破損を防ぐポイント
- ナットの緩みや水漏れがないか、季節の変わり目に軽くチェックする
- 使用後はしっかり蛇口を閉める
- 外水栓のまわりに物を置きすぎない(車や除雪道具の接触を防ぐ)
サビが目立ってきたり、ハンドルの動きが明らかに重くなってきたら、早めの点検や交換を検討しても良いタイミングです。
自分で確認!外水栓のチェックリスト
外水栓は、普段あまり意識されないまま劣化が進んでいることがあります。
簡単なチェック項目を用意しましたので、気になるところがないか確認してみてください。
- 蛇口から水がポタポタ落ちている
- 外水栓のまわりの地面がよく濡れている
- 冬の朝、水が出ないことがある
- 金属部分にサビや白いカルキ跡が目立つ
- ハンドルの動きが固い、空回りすることがある
- いつ交換したか覚えていない(設置から10年以上経っている)
当てはまる項目が多いほど、何らかの不具合や劣化が進んでいる可能性が高くなります。早めに相談した方が、結果的に費用も抑えやすくなります。
よくある質問
Q. 外水栓の軽い修理を自分でやっても問題ありませんか?
パッキン交換などの軽い作業であれば、DIYで対応しても問題ないことが多いです。
ただし、水道管の接続や地中配管の工事などは、指定給水装置工事事業者でないと行えない作業もあります。不安な場合は、事前に業者へ相談した方が安全です。
Q. 凍結を防ぐ一番簡単な方法は?
保温材やカバーをつけることと、冬前の水抜きです。札幌では、最低気温が氷点下になる時期は特に注意が必要です。
Q. 軽い水漏れなら放っておいても大丈夫ですか?
そのままにしておくと、少しずつ悪化していくことが多いです。気付かぬうちに、徐々に水道料金が増えたり、内部の腐食が進んだりするため、早めの点検をおすすめします。
Q. 外水栓の寿命はどのくらいですか?
環境にもよりますが、おおよそ10〜15年が目安です。サビ、水漏れ、動作不良が増えてきたら、交換を検討しても良い時期です。
判断が難しい・不安な症状があるならクリアリンクへ
使いたい時に使えないという状況になる前に、定期的なセルフ点検が重要です。
気になる症状があれば、早めに確認・解決することが一番費用を抑え、節約につながります。
札幌市内の水道トラブルでお困りの際は、水道局指定工事店のクリアリンクまで、お気軽にご相談ください。
電話だけで解決できるケースも多くあります。

