トイレがつまったとき、「そのうち流れるだろう」と様子を見てしまう方は少なくありません。
実際、現場でお客様のお話を聞いていても、「最初は少し流れが悪いだけだった」「忙しくて放置していた」という声はとても多いです。
しかし、トイレつまりは放置していいケースと、絶対に放置してはいけないケースがあります。判断を間違えると、修理費用が大きくなったり、トイレが長期間使えなくなることもあります。
ここでは、水回り修理の現場で実際に多く見てきた事例をもとに、「放置しても問題ないつまり」と「放置すると危険なつまり」について詳しく解説します。
放置しても比較的問題が起きにくいトイレつまり
すべてのトイレつまりが、すぐに業者を呼ばなければならないわけではありません。
原因によっては、少し時間を置くことで自然に解消するケースもあります。
トイレットペーパーが原因のつまり
トイレットペーパーの流しすぎによるつまりは、比較的よくあるケースです。
トイレットペーパーは水に溶けるため、時間が経つと分解され、自然に流れることがあります。
特に多いのが、ダブルのトイレットペーパーを一度に大量に流してしまったケースです。
この場合は、無理に何度も水を流さず、30分から1時間ほど時間を置いてから様子を見ると改善することがあります。
便が原因のつまり
便が原因のつまりも、軽度であれば時間とともに解消することがあります。
水分量が多い場合や、流れが完全に止まっていない場合は、自然に分解されることが多いためです。
ただし、便が硬く量が多い場合は、放置しても改善せず、高圧ポンプなどの作業が必要になることもあります。
不安な場合は、無理をせず早めに相談するのが安心です。
水に流せると表示された紙製品のつまり
「水に流せる」と表示されているティッシュやお掃除シートが原因の場合も、軽度であれば改善することがあります。
ただし、ここで注意が必要なのは、すべての商品が同じように溶けるわけではないという点です。
実際の現場では、「流せると書いてあったが、ほとんど溶けずにつまっていた」というケースも少なくありません。
一度に複数枚流してしまうと、放置しても改善しないことがあります。
水の流れが少し悪い程度の軽いつまり
水がゆっくり引く程度で、便器内に水が溜まりすぎていない場合は、すぐに危険な状態になることは少ないです。
ただし、そのまま何日も放置すると、排水管内で汚れが蓄積し、つまりが悪化することがあります。
「様子を見る」のは短期間までにして、改善しない場合は対応を検討しましょう。
放置してはいけないトイレつまりのケース
ここからは、放置すると状況が悪化しやすいトイレつまりです。
これらに当てはまる場合は、早めの対応が必要です。
プラスチック・おもちゃなどの異物がつまった場合
プラスチック製品やおもちゃ、機械部品など、水に溶けない異物がつまった場合は非常に危険です。
放置すると、排水管や便器を傷つけたり、便器の取り外しが必要になることもあります。
無理に水を流したり、ポンプで押し込むと、かえって奥に入り込んでしまうため注意が必要です。
紙おむつ・生理用品など水に溶けないもの
紙おむつやサニタリー用品は、水を含むと膨らみ、つまりを悪化させます。
この状態で放置すると、排水管の中で完全に詰まり、水が逆流する恐れもあります。
トイレが使えなくなる前に、必ず専門業者へ相談しましょう。
排水管や汚水桝に汚れが蓄積している場合
長年の使用で、排水管や外の汚水桝に汚れが溜まっているケースも多く見られます。
この場合、トイレ内部だけでなく、屋外の設備まで影響しているため、放置するとつまりが繰り返されます。
高圧洗浄など、専門的な作業が必要になるケースです。
トイレつまりを放置して悪化した実際の事例
実際に、株式会社クリアリンクへご依頼いただいた事例をご紹介します。
流れが悪いまま数か月放置していたケース
「完全につまっているわけではなかったので様子を見ていた」というお客様からのご相談でした。
調査すると、屋外の汚水桝でつまりが発生しており、排水が正常に流れなくなっていました。
高圧洗浄機で清掃を行い、流れは改善しましたが、
もっと早い段階で対応していれば、作業時間も費用も抑えられたケースです。
北海道では冬季に凍結や積雪の影響で作業が難しくなることもあります。
トイレが使えない状態が長引く前に、早めの対応が重要です。
よくある質問
Q.トイレが少し流れにくいだけなら、放置しても大丈夫ですか?
水がゆっくり引く程度で、溢れそうにならない場合は、すぐに危険な状態になることは少ないです。
ただし、数日〜数週間その状態が続いている場合は注意が必要です。排水管内に汚れが蓄積し、突然まったく流れなくなるケースを多く見てきました。
違和感が続く場合は、早めに点検することをおすすめします。
Q.トイレットペーパーが原因なら自然に直りますか?
トイレットペーパーだけが原因の場合、時間を置くことで自然に流れることはあります。
特に一時的に使いすぎた場合は、無理に何度も流さず、しばらく待つことで改善するケースが多いです。
ただし、ダブルタイプを大量に流した場合や、何度も同じ症状が起きる場合は、放置せず対応した方が安心です。
Q.異物を落としたかもしれませんが、見えません。放置しても大丈夫ですか?
異物を落とした可能性がある場合は、放置しないでください。
見えない位置で引っかかっていると、流れが悪くなったり、突然完全につまることがあります。
特にプラスチック製品やおもちゃ、生理用品などは水に溶けないため、早めの対応が必要です。
Q.放置して悪化すると、修理費用はどれくらい変わりますか?
初期段階で対応できた場合は、簡単な作業で済むケースが多いです。
しかし、放置して完全につまった場合や、屋外の汚水桝まで影響している場合は、作業内容が増え、費用も高くなりがちです。
「もう少し早く呼べばよかった」という声は、現場で本当によく聞きます。
トイレつまりは放置せず、早めの判断が安心
トイレつまりは、「少しおかしいな」と感じた段階で対処することが、結果的に負担を減らします。
放置して悪化すると、修理費用だけでなく、生活への影響も大きくなります。
株式会社クリアリンクでは、24時間365日対応し、最短20分で現場へ駆け付けています。
北海道内の各自治体・水道局指定工事店として、状況に応じた適切な対応を行っています。
「これは放置して大丈夫か分からない」
そう感じた時点で、無理をせず一度ご相談ください。
早めの判断が、後悔しない一番の近道です。

